【直前対策】ビル管理士 計算問題を攻略

資格試験

こんにちは、みのむしチャンネルにようこそ。

10月3日に迫ったビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)ですが、計算問題に関する攻略方法をお伝えしたいと思います。

私のビル管理士チャレンジの過去投稿についてはこちらをご覧ください→

試験対策に使っているのは6年分の過去問題を掲載されたこちらのテキストです→

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みのむし
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ビル管理士の計算問題は基本的には「比例計算」です。難易度的にはそれほど高くはありませんが、ここ6年間では5問~9問出題されています。確実に得点源にしたいところです。

直近6年間では2018年(平成30年)で9問出題されています。2018年に出題された計算問題の解き方をお伝えしたいと思います。なお、計算過程は極力はしょらずに掲載しています。

また、試験では電卓の使用が禁止されています。出来る限り約分を行って、最後に計算するようにしましょう。電卓等の電子機器を使い慣れていると思いますので、手計算のトレーニングをしておく事をお勧めします。

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2018年-問45(溶液濃度)

5%溶液として市販されている次亜塩素酸ナトリウム16mLに水を加え、およそ20mg/Lの濃度に希釈するときに加える水の量として、最も近いものは次のうちどれか。

  1. 0.8L
  2. 3.2L
  3. 4L
  4. 32L
  5. 40L

【考え方】
①元々の溶剤16(mL)の中に5(%)次亜塩素酸ナトリウムの核となる成分が何(g)含まれているのか計算する→②20(mg/L)の濃度にするための希釈水量を求める

【答え】
5.40(L)

※1(g)→1,000(mg)、1(mL)→1(cc)、1(㎥)→1,000(L)等の変換は基本の基本ですので確実に覚えておきましょう。

2018年ー問48(熱流)

壁体の熱貫流率が4W/(m2・K)であるとき、室内温度が24℃、室外温度が4℃であった。この壁の室内側表面温度に、最も近いものは次のうちどれか。ただし、室内側熱伝達率を10W/(m2・K)、室外側熱伝達率を20W/(m2・K)とする。

  1. 8℃
  2. 12℃
  3. 14℃
  4. 16℃
  5. 20℃

【考え方】
①壁体の熱貫流率が4W/(m2・K)か熱還流量(W)を算出。但し、面積は数値が与えれていないので仮にA(㎡)で計算→②室内側表面温度をXとおき、室内側熱伝達率を10W/(m2・K)から熱還流量(W)を算出する式をたてる。先ほど同様に面積は数値が与えれていないので仮にA(㎡)とする→③熱還流量は同じ値なので①=②の式を作り、Xについて解く

【答え】
4.16(℃)

2018年ー問49(発熱量)

一辺が4mの正方形の壁材料を組合せて立方体の室を作り、日射が当たらない条件で床面に固定した。

壁材料の熱貫流率を1.25W/(m2・K)、隙間換気は無視できるとし、外気温度が0℃の条件下で内部を加熱したところ、十分に時間が経過した後の室温度が25℃になった。なお、床面は完全に断熱されており、床を通しての熱移動はない。

このとき、室内での発熱量として、最も適当なものは次のうちどれか。

  1. 1,300W
  2. 1,600W
  3. 2,000W
  4. 2,500W
  5. 3,000W

【考え方】
①一面あたりの発熱量を計算→②その答えに面数(5面)をかけて全体の発熱量を算出
過去には、面数を6面で計算させるパターンもありましたので、問題は良く読んで計算してください

【答え】
4.2,500(W)

2018年ー問51(動圧)

ダクト内気流速度が4.0m/sであったとすると、この気流の動圧(速度圧)の値として、最も適当なものは次のうちどれか。ただし、ダクト内の空気の密度は1.2kg/m3とする。

  1. 2.4Pa
  2. 9.6Pa
  3. 19.2Pa
  4. 38.4Pa
  5. 76.8Pa

【考え方】
①ベルヌーイの式に速度と密度を代入して算出
過去には空気の密度→1.2kg/㎥が問題文内に与えれれていない事もあったので空気密度1.2(Kg/㎥)も合わせて暗記してください

【答え】
2.9.6(Pa)

2018年ー問85(音圧)

音圧レベル70dBの音源室と面積10m2の隔壁で仕切られた等価吸音面積(吸音力)20m2の受音室の平均音圧レベルを40dBにしたい。このとき、隔壁の音響透過損失として確保すべき値に最も近いものは次のうちどれか。

なお、音源室と受音室の音圧レベルには以下の関係がある。

ただし、L1、L2は、音源室、受音室の平均音圧レベル[dB]、A2は、受音室の等価吸音面積[m2]、Swは、音の透過する隔壁の面積[m2]、TLは、隔壁の音響透過損失[dB]である。

ただし、log102=0.3010、log103=0.4771とする。

  1. 24dB
  2. 27dB
  3. 30dB
  4. 33dB
  5. 43dB

【考え方】
計算式が問題文に提示されている問題は、問題文から数値を代入し算出
※落とし穴があるとすれば単位かも知れませんが、過去6年間ではその様なひねった問題は出題されていません

【答え】
2.27(dB)

2018年ー問89(照度)

点光源直下2.0mの水平面照度が300lxである場合、点光源直下3.0mの水平面照度として、最も近いものは次のうちどれか。

  1. 100lx
  2. 130lx
  3. 200lx
  4. 450lx
  5. 670lx

【考え方】
「照度は距離の2条に反比例する」に従い、比例計算により算出
※距離が2(m)→3(m)と遠くなるので照度が高くなるのはおかしいと感覚的にはわかると思います。解答の4番・5番は間違っても選ばないようにしましょう

【答え】
2.130(lx)

2018年ー問119(給湯循環流量)

循環配管の管長が80m、循環配管からの単位長さ当たりの熱損失が50W/mの給湯設備で給湯循環流量を算出した場合、その値として最も近いものは次のうちどれか。ただし、次の算定式を用い、加熱装置における給湯温度と返湯温度の差を5℃とする。

ここで、

  • Q:循環流量[L/min]
  • HL:循環配管からの熱損失[W]
  • Δt:加熱装置における給湯温度と返湯温度との差[℃]
  1. 0.14L/min
  2. 0.23L/min
  3. 11L/min
  4. 57L/min
  5. 286L/min

【考え方】
計算式が問題文に提示されている問題は、問題文から数値を代入し算出
※落とし穴があるとすれば単位かも知れませんが、過去6年間ではその様なひねった問題は出題されていません

【答え】
3.11(L/min)

2018年ー問138(含水率)

含水率98%の汚泥5m3と、含水率96%の汚泥15m3を混合したときの含水率として、最も近い値は次のうちどれか。

  1. 96.0%
  2. 96.5%
  3. 97.0%
  4. 97.5%
  5. 98.0%

【考え方】
①水を除いた汚泥の量をそれぞれ計算→②算出した汚泥を合計→③その混合汚泥の汚泥率計算→④混合後の含水率を算出

【答え】
2.96.5(%)

2018年ー問162(産廃量)

事務所建築物から雑芥(かい)が1日当たり5m3排出されており、その質量は全廃棄物量の50%を占めていた。いま、全廃棄物量の質量を1日当たり2.0トンとすれば、雑芥の容積質量値(kg/m3)として正しいものは、次のうちどれか。

  1. 10kg/m3
  2. 20kg/m3
  3. 100kg/m3
  4. 200kg/m3
  5. 800kg/m3

【考え方】
①全廃棄物量(㎥)を算出→②雑芥の容積質量値(kg/㎥)を算出

【答え】
4.200(kg/㎥)

まとめ

・ビル管理士で出題される計算問題は基本的に「比例計算」
過去6年間では5~9問が出題されている
確実に得点源としたい

みのむし
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問題文をよく読んでケアレスミスをしない様に注意しましょう!

ビル管理士の直前対策の記事はこちら→

最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また。

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