こんにちは、みのむしチャンネルにようこそ。
この秋に挑戦するビル管理士(正式名称は「建築物環境衛生管理技術者」)について投稿させていただきます。
ビル管理士とは、ビル管理法(正式名称は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」)に基づいて対象建物を管理する事を業務としている者で、高度な専門性と管理能力が求められます。
ビル管理士はビルメンの「3種の神器」と言われる資格の1つです。
残り2つは「エネルギー管理士」と「電験3種」です。
ビル管理士とは
ある規模以上の商業施設や事務所などを利用する不特定多数の方(商業施設を利用するお客さん等)やそこで執務を行う従業員の方が、健康を損ねることなく安全に施設を使用できるように安全衛生に配慮した施設管理や維持を行う者です。
事業者にはビル管理士の選任のほか年1回の報告義務が発生します。
また、所轄する保健所の方が5年に1回事業所に訪れて、必要書類の保管状態や現場確認などを行う【監査】が実施されます。(所轄保健所によって対応が違うかも知れませんのであしからずご了承ください。)監査の際に先頭に立って説明をするのもビル管理士の任務です。
2021年度受験概要
間もなく申し込みが開始されます。10月試験なのに締め切りが4ヵ月も前なんですね。初めて受験される方は【資格証明書】が必要となりますので所属する会社から早めに取り寄せてくださいね。
申込期間:2021年5月7日~6月15日
受験資格:特定の建築物において環境衛生上の維持管理に関する実務に2年以上従事した方
受験手数料:13,900円(高っけ~~っ!)
詳細は試験を主催している「日本建築衛生管理教育センター」をご確認ください。
試験内容
問われる知識は以下の通りです。
1.建築物衛生行政概論
2.建築物の構造概論
3.建築物の環境衛生
4.空気環境の調整
5.給水及び排水の管理
6.清掃
7.ねずみ、昆虫等の防除
過去10年間の合格率
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
(名) | (名) | (%) | |
2011年度 | 10,241 | 1,367 | 13.3% |
2012年度 | 10,559 | 3,467 | 32.8% |
2013年度 | 9,441 | 1,000 | 10.6% |
2014年度 | 10,095 | 2,335 | 23.1% |
2015年度 | 9,827 | 1,861 | 18.9% |
2016年度 | 10,394 | 2,956 | 28.4% |
2017年度 | 10,209 | 1,387 | 13.6% |
2018年度 | 11,069 | 2,339 | 21.1% |
2019年度 | 10,146 | 1,245 | 12.3% |
2020年度 | 9,924 | 1,933 | 19.5% |
平均 | 10,238 | 2,008 | 19.6% |
合格のためには各項目の点数が40%以上、かつ全体として65%以上の正解が必要で
科目合格制度はありません。(試験においては一発合格しか道がありません)
建築物環境衛生管理技術者講習会を受講するという方法もあります。
101時間の講義科目の受講、10万円以上の受講費用が必要 などハードルが高い上に、
講習会と言いながら受講資格が必要です。ので、こちらも決して簡単な方法とは言えません。
詳細は講習会を主催している「日本建築衛生管理教育センター」のURLをご確認ください。
1年おきに合格率が変動していることがわかります。合格率が15%前後の年と22%前後の年が交互に現れます。2021年度は厳しい合格率になるのでしょうか??果たして。
使用教材
使用教材は過去問一択です!
会社の同僚からの勧めもあり今回は「電気書院 ビル管理士試験模範解答集」を購入しました。
過去6年分の過去問題とその解答・解説が掲載されています。
時間的な制約が強く今回は4-5回問題を解くことが出来ないかも知れませんが、何とか頑張りたいと思います。受験者の皆さんともに頑張りましょう!
合格に向けたテキストの選び方については過去投稿をご参照ください。
まとめ
・ビル管理士、エネルギー管理士、電験3種は俗に「ビルメン3種の神器」と言われる資格の1つです。
・ビル管理士は建物を使用する人の健康を守る重要な仕事を行っています。
・直近10年間の合格率は10~32%(平均20%)と狭き門です。
今回はこの秋に挑戦するビル管理士試験について投稿させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また。
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