こんにちは、みのむしチャンネルにようこそ。
今回は10月3日に迫ったビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)の科目3「空気環境の調整」のポイントのまとめを行いたいと思います。
私のビル管理士チャレンジの過去投稿についてはこちらをご覧ください→
試験対策に使っているのは6年分の過去問題を掲載されたこちらのテキストです→
ちなみに私は現在過去問題集の2週目に入りました。出題頻度が高く覚えやすい、つまり得点が稼ぎやすい部分のみを備忘録としてまとめます。合格ライン65点を取るための戦術です。捨てた問題も多くあるのであくまでご参考まで!
機械換気の種類と特徴
名称 | 給気 | 排気 | 室圧 | 目的 | 適用 |
第1種換気 | 強制 | 強制 | ー | 確実な換気量の確保 | イラ室、建物内のゴミ処理室 |
第2種換気 | 強制 | 自然 | 正圧 | 汚染空気の流入防止 | クリーンルーム、手術室 |
第3種換気 | 自然 | 強制 | 負圧 | 汚染空気の流出防止 | トイレ、汚染室、感染症室 |
※2種と3種は混同しやすいので、どちらか一方を確実に暗記して他種はその逆と考えましょう。
例)「3種→トイレ 臭いから流出させない、負圧」2種はその逆
浮遊粉じん
測定に関するポイント
・粉じんの化学的組成は考慮しない
・相対沈降径がおおむね10μm以下の粒子状物質を対象とする
・建築物衛生法で規定された基準値は、質量濃度で0.15mg/㎥以下
・基準値の不適率はほぼ0% (ほとんどの建築物で基準値を達成している)
・標準となる測定法は、ローボリウムエアサンプラによる質量濃度測定法 (LV法)
・簡易測定として、光散乱法がある
浮遊粒子の動力学的性質
・抵抗係数は、ストークス域ではレイノルズ数に反比例する
・球形粒子の拡散係数は、粒径に反比例する
・球形粒子の重力による終末沈降速度は、粒径の2乗に比例する
・電界中の電荷をもつ球形粒子の移動速度は、粒径に反比例する
・球形粒子が気体から受ける抵抗力は、粒子の流体に対する相対速度の2乗に比例する
エアロゾル粒子の種類と大きさ
エアロゾル粒子 | 粒径の目安 |
ウイルス | 0.01μm |
たばこ煙 | 0.1μm |
細菌・ダニアレルゲン・噴霧液滴 | 数μm |
花粉・胞子 | 数十μm |
霧雨 | 数百μm |
雨滴 | 1mm |
熱源方式の種類と特徴
・空気熱源方式:冬に暖房として使う際、外気温が低いと霜が付着し伝熱効果が下がるため、あまり成績係数が高くはならない。空気はその確保が簡単なので広く使用されている方式
・水熱源方式:水の比熱が大きいこと、熱伝導性に優れることなどから、成績係数が高くなる。水の確保は簡便ではないため勝手が良くない。水は井戸水や排水を利用する
冷却塔の種類と特徴
開放型冷却塔:循環する冷却水が直接空気と接触し、冷却水の一部が蒸発することにより気化熱が吸収されて、残りの水が冷却される。冷却効率は高いが、水が外気に触れるので汚れやすく、循環水のブローや薬品注入など水質管理が煩雑
密閉型冷却塔:熱交換器の外面に散布した水の蒸発潜熱を利用して管内の冷却水を冷却する。通風抵抗の増加に伴い送風機動力の増加・散布水ポンプにかかわる機構が付加され、冷却塔は大型となりコストも割高
熱交換器の種類と特徴
多管式熱交換器:全固定式・U字管式、浮動頭式がある、管内外の2流体の温度差が大きくても可能
ヒートパイプ式熱交換器:内部に封入された作動媒体が蒸発と凝縮のサイクルを形成することで熱移動する
プレート式熱交換器:伝熱面積が大きく小温度差でも動作、伝熱板の増減により伝熱面積の変更が可能
※「熱交換機」がどうも苦手だという方はこちらのサイトを一度ご覧ください。理解が早まると思います→
冷媒とオゾン破壊係数(ODP)地球温暖化係数(GWP)
冷媒 | オゾン破壊係数(ODP) | 地球温暖化係数(GWP) |
CFC(クロロフルオロカーボン) | 1 | 4,000 |
HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン) | 0.02~0.055 | 93~1,700 |
HFC(ハイドロフルオロカーボン) | 0 | 1,300 |
ノンフロン(NH3やCO2) | 0 | 1前後 |
※細かい数値まで暗記する必要はありませんが、桁数ぐらいをざっくりと覚えましょう。
光の単位
名称 | 意味 | 単位 |
光束 | 測光量の基本 | [lm](ルーメン) |
照度 | 単位面積当たりに入射する光束 | [lx](ルクス) |
光度 | 単位立体角当たりから放出される光束 | [cd](カンデラ) |
輝度 | 光度を観測方向から見た見かけの面積で割った値で、光源の輝き示す | [cd/㎡] |
※名称を混同しやすいのでしっかり覚えましょう。
発光原理によるランプの分類
発光原理 | ランプ種類 |
温度放射 | 白熱電球、ハロゲン電球 |
低圧放電 | 蛍光ランプ、低圧ナトリウムランプ、ネオンランプ |
高輝度放電(HID) | 高圧ナトリウムランプ、水銀ランプ |
電界発光 | 発光ダイオード(LED)、エレクトロルミネセンス(EL) |
加湿方式の分類
加湿方式 | 種類 |
蒸気吹出し方式 | 電熱式、電極式、赤外線式、過熱蒸気式 |
水噴霧方式 | 遠心式、超音波式、2流体スプレー式 |
気化方式 | エアワッシャ式 滴下式、回転式、毛細管式、透湿膜式 |
吹き出し口による分類
吹出し方式 | 種類 |
ふく流吹出口 | アネモ型、パン型 |
軸流吹出口 | ノズル型、グリル型 |
線状吹出口 | 線状型 |
面状吹出口 | 天井パネル型、多孔パネル型 |
防火ダンパの温度ヒューズの溶解温度
用途 | 溶解温度 |
一般換気用 | 72℃ |
厨房排気用 | 120℃ |
排煙ダクト用 | 280℃ |
※数値を正確に覚える必要はありません。「一般→厨房→排煙用の順に溶解温度が高くなり、一般換気70℃から倍々で高くなっていく」事を暗記しましょう
配管の種類とそれに使用する温度
配管種類 | 適用温度 |
氷蓄熱用不凍液配管 | -10~-5℃ |
冷水配管 | 5~10℃ |
冷却水配管 | 20~40℃ |
高温水配管 | 120~180℃ |
配管の種類とそれに使用する圧力
低圧蒸気配管:0.01~0.05MPa
高圧蒸気配管:0.1~1MPa
音の減衰
点音源:距離2倍で約6dB減衰、距離10倍で約20dB減衰
線音源:距離2倍で約3dB減衰、距離10倍で約10dB減衰
面音源:距離によらず、ほぼ減衰なし
※点音源の数値をしっかり暗記して、線音源の減衰はその半分と暗記しましょう
用語
用語 | 意味 |
暗騒音 | ある騒音環境下で対象とする特定の音以外の音の総称 |
固体伝搬音 | 直接的な振動音 |
空気伝搬音 | 空間を経て届く放射音 |
たわみ継手 | 空調機とダクトの接続(振動伝えないため) |
フレキシブル継手 | ダクトと吹出し口の接続(吹出し位置の調整のため) |
他科目の対策記事はこちらをご覧ください→
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また。
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