【風待ちに連れてって!】聴いてみたら、凄かった

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みのむしチャンネルにようこそ。

7月14日に発売された 松本隆作詞活動50周年トリビュートアルバム【風街に連れてって!】 の感想を投稿させていただきます。

みのむし
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私の中では、ユーミンと松本隆さんは日本の作詞家の中では別格なんです。お二人とも作詞家ではなく、あえて詩人と呼ばせてください。

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アルバムジャケット

左:アルバム 右:特製ステッカー

まずは目引くのはアルバムジャケットです。
ジャケットは山本有彩さんが描かれています。日本画家の方なのでしょうかね?絵の中の女性の存在感に目が釘付けになります。日本語を大切にされている松本隆さんのトリビュートアルバムに相応しい日本風なジャケットだと思います。

早めに購入すればアルバムジャケットの特製ステッカーがおまけについてきます。(私はHMVのリアルショップで購入し、みごとGETしました。)

ライナーノーツ

ライナーノーツはリリーフランキーさんが書かれています。その中でこんな事を書かれています。

一部引用します。
「乱暴な言い方をすれば、さほど音楽に興味の無い人でさえも、松本 隆作品を聴かずにこの国で50年生活することは不可能に近い。歌謡曲という存在は、路地裏でも、店先でも、メディアの中にも、生活を営んでいるだけで息を吸うように入ってくる。」

何故、松本 隆の詩は百鬼夜行のこの世界で、すべての人が全く違う人生を歩んでいるにもかかわらず、それぞれの悲喜交々に寄り添えるのだろうか?

みのむし
みのむし

松本隆さんも凄いけどリリーフランキーさんも凄いです。的確すぎる表現にビックリしました。松本 隆さんの詩の中には【真理】に近い何かがあるとしか思えません。でないとこんなにも多くの人に長時間共感を与えられないのではないでしょうか??

みのむしの注目曲

そうそうたる歌手の方がカバーをしているのでどの曲も素晴らしいのですが、私の想い入れもあり何曲かあえてピックアップして紹介します。

夏色のおもいで

当時はアイドル的な売り出し方をされていたチューリップに楽曲提供したのが作詞家としての第一歩です。なので一番最初の曲として収録されたのだと思います。曲の知名度からすれば1曲目は「君は天然色」なんでしょうけど。

何と言うか軟弱男子的な甘ったるい詩なのですが、吉岡聖恵さんに唄って貰うことでチューリップの曲とは別な曲に仕上がっている気がします。これ以上は無いナイスな人選だと思います。

君は天然色

ごめんなさい、川崎鷹也さんという歌手を知りませんでした(汗)7月14日のフジテレビFNS歌謡祭にも出演されて同曲を唄われていましたが、いい声してますね。最近出てくる歌手の方は皆さん歌が上手いので関心します。自分が若い頃と比べると随分レベル上がってるな~と。

で、この曲大瀧詠一さんが唄って大ヒットするのですが、当時は歌詞は「別れた恋人」に向けたものだと思っていました。つい最近TVで松本 隆さんの「君は天然色」の誕生秘話を聞くまでは。何の番組かも忘れてしまいましたが、番組内でこの歌詞は亡くなった妹さんを想って書いたものだと話をされていました。

松本隆さんには病弱な妹さんがいたので、小さなころから一緒に登校したり長男ととして面倒を見ていたそうです。時は流れ作詞家として一定の成果を収めた頃、盟友大瀧詠一さんから「LONG VACATION」の作詞を依頼されます。ところが妹さんの容態が悪くなり入院することになり、大瀧さんに一旦は断りを入れるのですが、大瀧さんは「松本の歌詞じゃなければダメなんだ。いつまでも待つよ」と言われます。やがて妹さんは亡くなってしまうのですが、その時いつもの街並みから色が消えモノクロに見えたそうです。この時の体験が「君は天然色」の歌詞になる訳です。

想い出はモノクロム 色を点けてくれ
もう一度そばに来て はなやいで美しのColor Girl

妹さんへの想いがあふれている歌詞だと思います。この事実を知って以来「君は天然色」を聴くと涙腺が緩くなる自分がいます。

大瀧さんの優しい「待ち」のお陰で「A LONG VACATION」は当初予定よりも8ヵ月遅れてリリースされることになるのですが、ご存じの通りメガヒットアルバムとなる訳です。

スローなブギにしてくれ(I want you)

大好きなミュージシャンGLIM SPANKYがカバーしています。1曲目の「夏色のおもいで」同様に男の歌詞を女性ヴォーカルにカバーさせているところにセンスを感じます。松尾レミさんが少し抑えめに唄っているんですが、それでもパワフルでカッコいいです。もちろん亀本さんのギターも相変わらずカッコいいです。

古い音楽やっているようで新鮮だし、新しいんだけど何か懐かしい これぞGLIMの真骨頂ですね。素晴らしいクオリティーです。

風をあつめて

伝説のバンド「はっぴいえんど」の名曲をLittle Glee MonsterのMAYU・manaka・アサヒの3人がカバーしています。

それで ぼくも
風をあつめて 風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

「風をあつめて」って表現が凄くないですか?集められないだろう!ってツッコみたくなりますが、その後の「蒼空を翔けたいんです」で空中を浮遊しているような感覚を感じます。あぁ、風をあつめて浮遊したいんだね、って感覚的に納得できるんですよね。素敵な歌詞です。さすが詩人!

Little Glee Monsterはもう一人一人のスキルが凄いんで言う事ないですね。素晴らしいハーモニーを聴かせてくれています。

収録曲

01.夏色のおもいで 吉岡聖恵
02.君は天然色 川崎鷹也
03.SWEET MEMORIES 幾田りら
04.SEPTEMBER 宮本浩次
05.Woman“Wの悲劇”より 池田エライザ
06.セクシャルバイオレットNo.1 B’z
07.スローなブギにしてくれ(I want you) GLIM SPANKY
08.キャンディ 三浦大知
09.風の谷のナウシカ Daoko
10.ルビーの指輪 横山剣(クレージーケンバンド)
11.風をあつめて MAYU・manaka・アサヒ(Little Glee Monster)

まとめ

・松本隆さんは最強の職業詩人だ!(誉め言葉です)
・松本隆さんの歌詞には普遍性や真理に近い何かがあるのではないか??だから長期間たくさんの人に共感を与え続けられる?
・カバーしているミュージシャンは全員超一流。みんな歌うめぇ~~!
・是非オリジナル曲と聞き比べたい。食材が一緒でも調理法が違うとこんなにも違うものなのか?と音楽の奥深さを感じます。

みのむし
みのむし

欲を言えば「木綿のハンカチーフ」を男女ペアでカバーして欲しかった。

最後までお読みいただきありがとうございました。では、また。

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