サラリーマン スーパースター列伝

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こんにちはみのむしチャンネルです。

長いサラリーマン生活の中で筆者が実際にお会いした方で【この人凄いなぁ】と感動した話を紹介したいと思います。

みのむし
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今回紹介するのは筆者が使えたことのある上司が対象になります。守りに入る中間管理職が多い中、印象に残っている大先輩です。

なお、本投稿のタイトルはプロレスを題材とした漫画『プロレス スーパースター列伝』からまるパクリさせていただきました。ちなみにくりーむしちゅー有田さんがMCを務めるAmazon Primeの【有田と週刊プロレスと】の中では度々この漫画から得た情報が有田さんの口から出てくるので、興味ある方はそちらもチェックしてみてください(笑)

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サラリーマン スーパースター列伝

筆者が直接見た話だけでなく先輩たちからの又聞き情報も含んでいますので、ご了承ください。

Wさん 部下2名を他部署に異動させるの巻

筆者がまだ駆け出しの頃、職場は製造工場でモノ作りを行っていました。組織はA課とB課に分かれており、それぞれ100名程度の人数規模でした。ある時、会社の社運を賭ける大プロジェクトを立ち上げることとなり、B課が担当することとなりました。そこで会社としてはテコ入れをすべくA課からB課に2名の社員の異動命令が出ます。当時A課を指揮していたのはWさんであり、異動者の指名権もWさんにありました。A課にはプロ野球で言うところの「人的補償」みたいなことはありません。以降、A課はマイナス2名のまま業務をしなければなりません。

その時Wさんの下した決断は、A課の若手のエースとも言うべき2名を指名し、B課に異動をさせたのでした。当時は新入社員に毛の生えた程度の私でしたが、その2名の仕事ぶりは他の人達とは違う事はわかりました。2名とも「いわゆる出来る人」だったのです。

異動直後はA課はどうなってしまうのか?と不安もありましたが、結果的にはその危機を乗り切ることになります。

後日その時の決断をWさんに聞く機会がありました。どうしてキーマンとも言うべき2名をあの時に異動させたのか?とお聞きすると、Wさんは「このプロジェクトは社運を賭けていて失敗が許されない。異動した2名ならきっと上手くやってくれるに違いないし、今までにないチャレンジになるので成長するだろう。一方、エースが抜けた職場はどうだろうか?抜けた穴をいかにして埋めようかと知恵が湧いてくるだろうし、上司・同僚・後輩がそれぞれの立場でステップアップした仕事をしなければならず個々に成長できる。そしてもちろん私も仕事のやり方を変えないといけない。つまりは全員が成長できるという事だ。こんなに素晴らしいことはない。わっ、はっ、はっ」とまるで当たり前だろうとでもいう風におっしゃりました。

この様な話は「当然だよね」と言う方もいるでしょうが、本当に実行できるか?という事が重要で、実際にWさんと同じ立場に立たされた時に自身の保身から実行出来る人は稀だと思います。この人事異動が失敗(プロジェクトも異動元の職場も共倒れ)して一番責任を問われるのはWさんです。この件に限らずWさんの判断というのは私心が無いので、元々ほとんどの部下からは慕われていたため「Wさんに恥をかかせられない」という心理が働いて、部下もいつもの力以上のものが出せたのかもしれません。

人間の可能性をとことん信じ切って任せるという信念が生んだ判断であり、時々Wさんの行動を思い返しては仕事で壁にぶち当たった時の心の拠り所にしたものです。

Wさん 海外駐在者を慰労するの巻

同じくWさんの話です。

ある時海外工場でモノ作りを開始にあたり製造工場からも責任者クラスの人材を駐在させることとなり、A課のWさんがその社員を任命することになりました。工場内でも実績も経験も豊かなHさんが任命されました。当社では海外駐在者に任命されると3年以上は帰国出来ないのが通例でした。

そして5年という時間が経過し、Hさんが帰国することになりました。その間Wさんは別部署に異動となっていましたが、「自分が指名して送り出したんだから」と言ってWさん主催でHさんの慰労会が開かれることになりました。1次会が終わるころに「もう一軒付き合ってくれ」とWさんから言われ、恐縮するHさんを含む数名で2次会に向かいます。

2次会も終了しHさんが店の前に出ると1台の車が停まっています。それはWさんの奥様が運転する自家用車でした。「本当に苦労をかけたな。今日は自宅まで送らせてくれ」と言われ、断り切れなかったHさんは自宅まで送っていただいたそうです。

ここで時代背景を説明しておくと、まだ携帯電話は普及していないのでいつWさんが奥様をお呼びになったのかわかりません。そして、そもそもWさんは既に会社幹部であったためタクシーチケットを使ったところで咎められることはありません。おそらくHさんが帰国すると聞いた時に既に行程を決めて、奥様にも協力をお願いしていたのだと思います。(今の時代にあっては女性からすると「けしからん!」と怒られそうですが・・)

まとめ

今回は、私の中の「スーパースター」Wさんの逸話を2本紹介させていただきました。
考え方や行動がサラリーマンとは思えない、経営者と言っても良いぐらいの大先輩です。この出会いは、私の会社生活に少なからず良い影響を与えてくれたと思っています。
教えをありがとうございました。

みのむし
みのむし

最後までお読みいただきありがとうございました。では、また。


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