こんにちは、みのむしチャンネルにようこそ。
今回は企業における省エネルギー活動を進めるにあたり、読んでおくと何かと役立つ本をご紹介させていただきます。
さっそくではありますが、本の紹介をさせていただきます。
その名も【ビル・工場で役立つ 省エネルギーの教科書】
こちらです↓
この本1冊読めば「省エネ」についての概要は掴めますし、ポイントになる省エネの狙いどころも理解できると思います。
こんな方にお勧め
私は2年前に職場異動となり施設管理業務をすることになりました。原動設備管理をするだけと聞いていたのですが、蓋を開けてみると「省エネ活動」も業務の一部になっていました(怒)
初めて企業における省エネ活動をすることになり、慌てて専門書を多く在庫している書店に行き手に取ったのがこの本です。「省エネ」を切り口にした本はそもそも種類が少ないのですが、初心者向けでありながら省エネのネタとなるヒントも多く書かれていたのでこの本を購入しました。
ので、省エネを生業(なりわい)としている全ての方にお勧めします。(特に初心者には◎)
本の構成
第2章 受配電設備の省エネルギー
第3章 照明設備の省エネルギー
第4章 空調背設備の省エネルギー
第5章 電動力設備の省エネルギー
第6章 熱利用設備・給排水設備の省エネルギー
第7章 エネルギーマネジメント
第1章では、基礎の基礎である「省エネの歴史」「省エネの定義」「省エネの目的」「省エネルギー法」の概要について説明されています。
第2章~6章は、その対象設備ごとに管理のポイントや省エネの切り口が説明されています。
第7章では、「管理体制」「見える化」「原単位管理」「チューニング」について説明されています。
第1章の導入部分と第7章の具体的な業務に関する管理手法を読むだけで全体像が見えて来ます。
それから第2章~6章を読んで具体的な原動設備の特徴や省エネポイントを読めば理解がし易いと思います。
初心者から経験者まで省エネに携わる人にとって、有益で良く出来た1冊だと思います。
本の活用方法
私は省エネ初心者だったのでまず参考にしたのは、
第7章エネルギーの見える化の「エネルギーフロー図」でした。これを管理しているビルに照らして自分なりにムリムリ描いてみました。
結果→図を作ることによって視覚化され、問題点がはっきりした事と省エネに取り組むべき優先順位付けが容易になりました。
また一例上げると、第5章のポンプに関するエネルギー手法の項では「1.現状診断」→「2.運転に関する(切り口)」→「3.保守に関する(切り口)」という構成になっておりストリーだった説明がされていて初心者の私にも非常に読みやすいです。
一例を上げましたが、全てに順序を踏んだ説明がされているので理解がし易い構成だと思います。過不足の無い説明が分かり私にはちょうど良く、著者の田沼和夫さんに感謝です。
省エネ活動にももちろん役立つのですが、私の場合は施設管理初心者としてのバイブルにもなっています。
まとめ
最近流行り言葉の様に『カーボンニュートラル』とか『脱炭素』って耳にしますよね?
全世界の潮流として環境問題(特に地球温暖化防止)が重視されつつある今、『省エネルギー活動』は企業にとって必要不可欠なものになると思われます。
2030年に2013年度比49%減を達成するにはチマチマした対策では達成不可能でしょう。
従って国家として色々テコ入れするんだとは思いますが、企業側もそれに備えての準備が必要です。技術者の皆さんは今まで以上に専門性を磨いていくしかありません。お互い頑張りましょう!
専門性を磨いた結果、自分の資産価値が増えていけばそれは良い事ですよね。
という背景から、今年8月にエネルギー管理士(熱)を受講する予定です。よろしければこちらの過去投稿もご覧ください。↓
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また。
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