こんにちは、みのむしチャンネルにようこそ。
今回は8月8日に迫ったエネルギー管理士(熱)の課目Ⅰ「エネルギー総合管理および法規」のポイントまとめを行いたいと思います。私のエネルギー管理士(熱)チャレンジの過去投稿についてはこちらをご覧ください→
試験対策に使っているのは10年分の過去問題を掲載されたこちらのテキストです→
ちなみに私は現在過去問題集の3週目に入りました。出題頻度が高く得点が稼ぎやすい部分のみを備忘録としてまとめます。
法規
◆事業者の義務
事業者の区分 | 特定事業者または特定連鎖化事業者 | ー | |
年間エネルギー使用量 (原油換算値㎘) |
1,500㎘/年度以上 | 1,500㎘/年度未満 | |
事業者の目標 | ・年平均1%以上のエネルギー消費原単位の低減 ・電気需要平準化評価原単位の低減 |
||
事業者の義務 | 選任すべき者 | エネルギー管理総括者および エネルギー管理企画推進者 |
ー |
取り組むべき 事項 |
・判断基準に定めた措置の実践 ・指針に定めた措置の実践 |
◆工場の義務
業種 | 製造業など5業種 | 左記業種の事業所 左記以外の業種 |
全ての業種 |
年度間エネルギー 使用量 |
3,000㎘/年度以上 | 1,500㎘/年度以上~ 3,000㎘/年度未満 |
|
指定区分 | 第一種エネルギー 管理指定工場など |
第二種エネルギー 管理指定工場など |
|
事業者の区分 | 第一種特定事業者 | 第二種特定事業者 | |
第一種特定事業者 | 第一種指定事業者 | ||
選任すべき者 | エネルギー管理者 | エネルギー管理員 | エネルギー管理員 |
会社全体に関わる事業者の責任とそれぞれの工場に関わる責任を混同しない様に注意してください。混同しやすい部分は赤字にしています。頻出されているので数値も含めてしっかり暗記しましょう!
◆年間の燃料、電気の使用量を問う問題
(ポイント)
・換算すべき発熱量と換算しない発熱量の見極め
基本:化石燃料を燃やして得た発熱のみを換算する
廃棄食用油・プラスチック・木材を燃焼して得た発熱量は換算しない
・発熱量を原油量に換算する係数が問題の中に記載されていない年も過去にあるので、変換係数は丸暗記しておく
発熱量又は熱量1(GJ)を原油0.0258(Kℓ)に換算
◆特定エネルギー消費機器
(ポイント)
・3年に1度ぐらいの頻度で出題されます。
・全部の機器を丸暗記するのは非効率なので、機器一覧を眺めて『自宅のここにあるなぁ』『会社のここに設置されているなぁ』などと頭の中で映像としてぼんやり記憶するのが良いでしょう
・交流電動機→特定エネルギー消費機器 直流電動機→対象外
エネルギー情勢・政策・概論
◆組立単位
組立量 | 組立単位 | |
組合せ | 名称 | |
力 | [kg-m/s] | ニュートン[N] |
圧力 | [N/㎡] | パスカル[Pa] |
仕事 | [N-m] | ジュール[J] |
仕事率 | [J/s] | ワット[W] |
電荷 | [A-s] | クーロン[C] |
電圧・電位 | [J/C] | ボルト[V] |
抵抗 | [V/A] | オーム[Ω] |
エントロピー | [J/K] | ー |
熱伝導率 | [W/(m-k)] | ー |
照度 | [lm/㎡] | ルクス[lx] |
組立単位の前に7つの基本単位はマストで覚えてください。組立単位は丸暗記するのではなく、例えば圧力であれば『単位面積にかかる力だから圧力』という様に単位の根拠をしっかり押さえるのがコツです。
水蒸気、二酸化炭素、メタン、一酸化炭素、オゾンなどは、温室効果ガスと呼ばれている。温室効果に最も大きな影響を与えるのが水蒸気で、次いで二酸化炭素となっている。化石燃料の熱量当たりの二酸化炭素発生量は、石炭>石油>天然ガスの順に大きい。
エネルギー管理技術の基礎
頻度が高い公式は以下の通りです。
◆ボイラ効率
η=出熱/入熱=M(h2-h1)/BH
η:ボイラ効率 M:蒸気発生量[kg/h] h1:入口給水の比エンタルピー[kJ/kg] h2:出口蒸気の比エンタルピー[kJ/kg] B:燃料消費量[kg/h] H:燃料の発熱量[kJ/kg]
◆空気比
m=21/(21ーX)
m:空気比 X:排ガス中の酸素濃度[%]
◆発電端効率
η=3,600W/BH
η:発電端効率 W:年間発電電力量[kw・h] B:年間燃料消費量[kg] H:燃料の発熱量[kJ/kg]
◆平衡三相負荷の消費電力
P=√3・VIcosθ[W]
P:消費電力[W] V:電圧[V] I:電流[A] cosθ:力率
◆力率改善用コンデンサ容量
Q=Ptanθ=Psinθ/cosθ[var]
Q:コンデンサ容量[var] P:消費電力[W] cosθ:力率
公式を知っているだけでは駄目です。知った上で自由に使いこなせるように過去問を何度も解きましょう!
まとめ
・エネルギー管理(熱)の課目Ⅰ「エネルギー総合管理および法規」は化学と物理の基礎知識が問われる問題が多く出題されている
・課目Ⅰは他の3つの課目に比べると取りやすい課目と言われている
・「法規」と「エネルギー情勢」の部分は範囲も広く的が絞りずらい。学習が難しいので深追いはやめて過去問を3-4回解いて、後は運を天に任せよう
・計算問題を得点源に出来ないと合格は厳しいので、公式が自由に使いこなせるまで過去問を解くこと
課目Ⅰが全課目の中で一番難易度が低いそうです。
私にとっては中々ハードルが高いですが・・ 頑張りましょう!
今年8月8日に迫ったエネルギー管理士(熱)の課目Ⅰ「エネルギー総合管理および法規」のポイントまとめをさせていただきました。課目Ⅲ「燃料と燃焼」の直前対策記事はこちら→
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また。
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