こんにちはみのむしチャンネルです。
元電気主任技術者である筆者がこれから電気主任技術者として選任デビューする新人の皆様にオススメする専門書を記事にしてみました。
電気主任技術者の役割
まず、電気主任技術者の役割を整理してみます。細かい業務もあるとは思いますが主たる業務(責任)は以下の3つに集約できると思います。
①「電気自主保安規程」の作成と経済産業省への提出
②上記を遵守・管理し、電気事故の防止に勤める(特に波及事故防止)
③万一電気死傷事故が発生した場合の経済産業省への報告義務
その他の細かい業務は全て上記3つの責任を果たすための手段と言って良いかもしれません。それだけ電気主任技術者の責任は重いです。
ですから、日常から電気の知識に錆ツキが起こらないように、頭のストレッチをしておく必要がありますし、未然に人的事故・設備事故を防止しなければいけません。
こんな人にオススメです
・電気主任技術者に合格はしているものの現場経験の浅い人
・電気主任技術者に合格しているがかなり時間が経過している人
・職場の先輩(特に前任者)が専門的な事を伝えようとせず、日々不安な人
・独学で勉強しようにもどの専門書を購入したらよいかわからない人
・これから電気主任技術者を目指そうとする人
最後の項目以外は正に筆者が体験してきたことです(笑)
オススメ専門書(概要)
今回オススメさせていただくのは下記の8冊です。(8選と言いつつもう1冊役立った本が有ったので全部で9冊紹介させてもらいます。)
なお、9冊目の「省エネ」に関する本は電気主任技術者本来の仕事ではありませんが、事業所によっては依頼される(というか巻き込まれるというか、、)場合もありますのでご参考まで。
外観 | |||||||||
書籍名 | 絵とき自家用電気技術者 実務知識早わかり | イラストでわかる 電気主任技術者 100の知恵 | イラストでわかる 電気主任技術者 100の知恵PART2 | 電気工事 施工図の見方・書き方 | 実務に役立つ 自家用電気設備の制御 | シーケンス制御のキホン | よくわかるシーケンス制御の基本と仕組み | シーケンス制御の基礎と実務 | 省エネルギーの教科書 |
概要 | 自家用電気技術者として設備の保安に関して学習する人のための入門書 | 電気管理の現場に出た際の「理論と現場の違い」を体験を通じて解説 | 同左書籍の第2弾 (こちらから読んでも大丈夫です) | 電気設備の施工図を書いたり見たりする場合の基本事項をまとめている | 電気設備の設計、施工、保全、管理に携わる電気技術者向けの解説書 | 半導体による無接点リレーについて解説 | はじめてシーケンスを学ぶ人の入門書 | はじめてシーケンスを学ぶ人の入門書 | 省エネ対策に特化した一冊 実務に即した実践・管理の手法を解説 |
著者 | 大浜 庄司 | 武智 昭博 | 武智 昭博 | 伊藤 和雄 | 中島 廣一 | 井出 萬盛 | 藤瀧 和弘 | 大浜 庄司 | 田沼 和夫 |
出版社 | オーム社 | 電気書院 | 電気書院 | オーム社 | オーム社 | SB Creative | 秀和システム | オーム社 | オーム社 |
金額 | ¥3,080‐ | ¥2,200‐ | ¥2.200‐ | ¥2,724‐ | ¥1,680‐ | ¥1,287‐ | ¥20‐(中古品) | ¥2,420‐ | ¥2,860- |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
絵とき自家用電気技術者実務知識早わかり
・自家用高圧受電設備に関して
構成機器の特徴と構造、主回路と機器配置、試験と検査、保守と点検
・電動機設備に関して
電動機のしくみと特性、据付工事と配線工事、始動制御と保守・点検
を体系的に習得できるように工夫されている。
※本書より引用
イラストでわかる電気主任技術者100の知恵
・(前略)現場は机上の学問だけでは通用しないのが現実です。そうかといって現場実務だけでも不足です。両社が自分の中で融合することにより、不動の自信につながっていくものだと筆者は考えます。・・(以下略)
※本書まえがきより引用
イラストでわかる電気主任技術者100の知恵PART2
・シリーズの第二弾です。順番はありませんのでこちらから読み始めても問題ありません。
電気工事 施工図の見方・書き方
・(前略)施工図を書いたり見たりして工事をする電気工事技術者にとって、共通のユーザは竣工後にその電気設備を使用し、運転し、また保守管理する人たちである・・(以下略)
※本書まえがきより引用
工事をする方たち向けの本ですが、現場の【共通言語】として施工図の見方を知ることは避けては通れません。という訳でオススメ専門書として紹介させていただきました。
実務に役立つ 自家用電気設備の制御
・電気設備の設計、施工、保全、管理に携わる電気技術者向けの解説書。
・受変電設備、自家発電設備、電動機設備、監視制御設備など中心に、自家用電気設備の基礎技術、電気設備の制御の考え方、シーケンス制御、インターロック制御、自動制御、省エネルギー制御、保護技術などを解説するとともに、電気設備の主要な制御技術、電力供給信頼性に関わる制御技術について解説している。
※本書まえがきより引用
先ほどオススメした施工図同様に、シーケンス制御も電気設備とは切り離せない知識なのでオススメさせていただきました。
シーケンス制御のキホン
・シーケンス制御の基本的な考え方から、マイクロコンピュータやPLCの基礎技術まで幅広い視点でとらえ、シーケンス制御をまるごと理解できるように図解でやさしくまとめました。
※本書あとがきより引用
よくわかるシーケンス制御の基本と仕組み
・シーケンス制御を学ぶには、まず接点や各種制御機器の基本的な使い方や働きを良く知った上で、シーケンス図を見てその動作をイメージしてください。よく使われる回路は形や動作を覚えてください。回路を理解する時に必ず役立ちます。
※本書まえがきより引用
シーケンス制御の基礎と実務
・2色刷りの印刷でかなり見やすい構成となっています。
・実際のリレーへの配線がどうなるのかも、シーケンス図と合わせて描かれているので入門書としてオススメです。
ビル・工場で役立つ省エネルギーの教科書
現場に則した写真と図で、省エネルギーのポイントをわかりやすく解説。
ビル・工場を維持管理する設備管理技術者は、受変電設備、照明設備、空調システム、給排水設備など、さまざまな設備を総合的に管理し、またエネルギーを削減することが求められます。
本書では、2005年改正の省エネルギー法を踏まえ、各設備について電気・熱双方の面から総合的に省エネルギー技術を解説しています。また、現場で使用されている設備の写真や図をふんだんに盛り込み、具体的でわかりやすく説明しています。
*Amazon紹介文より引用
最後までお読みいただきありがとうございました。では、また。
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